焚き火に薪を放り込むとパチパチ破ぜる音がする。
炎はじきに大きくなり勢いよく燃える。
オレンジ色の炎が揺れる様を見ていると
炎の世界に引き込まれていく感覚になる。
時間を忘れる。
大きな窯は 4、5本の薪を入れても数分で熾になるのだ。
まともに炎を見ると 高温過ぎて目が目玉焼きになりそうだ。蓋を開けて薪を入れる時は吹き出す炎の勢いに圧倒される。火傷しないように皮手袋をはめて薪を入れる。
横の小穴からも細い薪を放り込んで行く。
窯の温度は 1200度を超えた。
まだまだ 窯焚きは続く。
登り窯の上からはもくもくと黒煙が立ち昇る。
2泊3日焚き続けるそうだ。
私はほんの数時間だけの窯焚き体験だったけど
深夜に燃え続ける炎を想いながら昨夜はぐっすり眠れた。
YouTubeでも焚き火が人気あるけど
炎は見ていると気持ちが落ち着いたり
元気が出たりする、不思議。
土をこねて形を作り、炎と灰が命を与える。
焼き上がるまで どんな物になるか分からない。
素人でも、思わぬ色が出て喜んだり
また、がっかりすることもある。
どんな出会いがあるか、窯出しを楽しみにしておこう。